 
        
            1学期目のまとめ
牛窪 航平さん
経法学部 応用経済学科
留学期間:2018年 8月 ~(留学6ヵ月目)
留学先:マンハイム大学(Universitat Mannheim)
学習面について
私の派遣先の大学は9月からセメスターが開始されますが、それとは別に大学側が運営しているサマーアカデミーに登録していたため8月の頭にマンハイム大学に到着しました。
初めに授業面について、私の参加したサマーアカデミーでは月曜日から金曜日の朝9時から13時15分までのプログラムになっていて、文法の説明なども含め英語などは一切使わず全てドイツ語で展開されました。クラスはA1.1, A1.2, A2.1, A2.2, B1.1, B1.2, B2.1, B2.2, C1と分かれていて、サマーアカデミーの事前にオンラインでクラス分けテストによって分配されますが、実際に授業を受けて生徒の理解状況を見ながらその都度、先生がクラスを変更させてくれました。クラスの雰囲気としては10~15人程度の少人数制でかなりアットホームなので、物怖じしがちな私でもかなり積極的に発言することができました。このサマーアカデミーは先生によって相性や当たり外れがあるみたいでしたが、私の先生は厳しい人でしたが分かるまで丁寧に教えてくれてよかったと思います。
生活について
 

次に、ドイツでの生活についてですが、私は到着初日から大きな失敗をしてしまいました。到着日は17時頃にフランクフルト国際空港に到着し、そこからICEという日本でいうところの新幹線で18時半ごろにマンハイムに到着する予定でしたが、ICEが2時間30分遅延したためマンハイムに到着したのが21時となってしまいました。寮へのチェックインの時間が20時30までであることを知らされていなかったためその日は寮に入ることができませんでした。その場から6㎞離れたところにユースホステルがありましたが、その時はまだドイツで使えるSIMカードを持っていなかったためユースホステルに電話することもタクシーを呼ぶこともできず、大変苦労しました。ドイツの交通機関はアクセスの悪さやストライキなどで遅延することが頻繁にあるため、今後ドイツに留学に来る学生は午前中に到着する飛行機を利用することを強くお勧めします。
普段の生活では私はWGと呼ばれるシェアハウスで暮らしていて、キッチン、シャワー、トイレを共有している状態でした。家賃は水道光熱費込みで月に300€程度でかなりリーズナブルだったと思います。しかし、そこの宿舎は学生が非常に多いため、夜な夜なパーティをする人がいたりするため、うるさくて満足に眠れない日などが結構ありました。私は8月から滞在しましたがドイツにはエアコンというものが存在しないため、扇風機などを購入しておくのが必要だと感じました。市内の交通については、1年の留学の場合に無料で配布されるセメスターチケットを使えば、州内のバス・トラム・普通列車が全て無料で利用することができました。大学内には食堂が2つあり、おおよそ1食あたり5€くらいで満足に食べることができますが、私の口には合わなかったのでしばしば自宅で料理をしていました。
保険について私はあらかじめ日本のドイツ大使館で推奨されCare Conceptという医療保険に加入していたのですが、大学に入学手続きをする際にAOKという保険に加入するように強く勧められるのですが、その保険は保険料が高く、加入についてはよく考えて自分で判断した方がよいです。
WGについて私は一つ失敗したことがあり、10月に契約延長の手続きをしなければならなかったのが、私はその連絡を見落としていたため1月から新たに宿舎を探すことになってしまいました。
セメスターが開始されてからの授業について、私が履修した授業はGerman language course(語学コース)ではGeneral language course, Oral communication, United in diversity - a history of the European Union, その他の授業では Grundlagen der Volkswirtschaftslehre(経済学の基礎), Japan seminarという授業を履修しました。
German language courseではどちらの授業も1コマ90分で内容はサマーアカデミーと同様の物でした。
United in diversity - a history of the European Unionは英語で行われるゼミナールで、内容はEU発展の歴史と現在抱える問題点を学ぶというものでした。マンハイム大学の学生はドイツのほかの大学と比べてかなり英語のレベルが高い大学であったため、英語の得意でない私にとってはかなり付いていくのが困難でした。このゼミでは1回の授業で1人か2人で30分程度のプレゼンテーションをし、意見を出し合うもので私のプレゼンの回において他の学生からの質疑応答にはかなり苦労しました。後述しますが、この授業を通して私は新たな目標が見つかりました。
Grundlagen der Volkswirtschaftslehreは講義形式の授業で、全てドイツ語で進行されました。授業内容は経済学の基礎であり全て私が日本で学習済みの事でしたが、日本語で理解していることをドイツ語でどのように表現しているのかを知り、次のセメスターにおいてドイツ語で経済学の議論ができることを目的として履修しました。当初は期末試験まで受けるつもりでしたが私の語学力の大きな不足を感じ、結果的に試験を受けず授業自体も聴講という形となってしまいました。講義の中で先生が言っていることがあまり理解できず、基本的に講義の板書を必死で写して、それを家に帰ってから和訳するという作業を繰り返していました。現在の力ではまだまだ議論するのには不十分であるため、次のセメスターではまだ基本的なドイツ語を学ぶ必要があると実感しました。
Japan Seminar という授業は、日本の文化や社会を勉強したいドイツ人向けのゼミナール形式のもので、日本とドイツの相互理解ということで私を含む4人の日本人も参加しました。講義をしてくださった日本人の先生が、信州大学のドイツ語の先生とも面識がある方でした。授業は基本全てドイツ語ですが、私が分からないことがあれば日本語でも説明を加えてくださり、非常に丁寧な授業をしてくださりました。参加人数は10数人程度で、発言する機会も多く日本のことについてドイツ語で説明する良い機会だったと思います。
今後の目標
最後に、今後の目標について、私は留学当初にドイツの財政制度を学ぶことを目標としていましたが自らの語学力の不足でほとんど達成できていない状態にあります。今後の学習状況を考えても当初の目標をあまり達成できない状態で終わってしまうことが見えています。その一方で、別の学習目標を見つけました。先ほど述べたUnited in diversity - a history of the European Unionにおいて、EU発展の背景にドイツの戦後処理と独仏の国交回復が大きいと強調されていました。私は、これをもとに日本の戦後処理を考えてみようと決意しました。ドイツの戦争に対する意識やその周辺の戦争の被害にあった国の実態を調べたいと現在考えています。この報告書を書いている只今、ベルリンに来ています。今後、ポーランドやフランスなどをめぐって戦争に対する意識を調べて回ってみる計画をしています。
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